山歩きで「雄鹿の角付き頭蓋骨」発見
派手過ぎないこうした里山らしい紅葉はしっとりとした叙情を感じる。ド派手な赤や黄色の紅葉がモコモコと山を埋め尽くしている写真を見ると、食い意地が張っている私は「ウニどんぶり」を連想してしまう。(笑)
大雨が降った後に出来る水の通り道のような場所にそれは転がっていた。頭蓋骨は裏返しになり他の白っぽい石にまぎれていた。こうした自然の中では大きな角もさして目立たないものだ。発見したのは茸採り名人のカミサンだった。
慎重に拾い上げて大きめの石の上に乗せてみた。見事なものだ・・・神々しい存在感!
どのような経緯でこうなったのか?身体の部分はどうした?考えても判るものではない。
持ち帰る以上は大切に扱い愛でてあげたい。雌鹿を沢山従えた立派な雄だったのだと思う。
スタジオで〜
丹念に水洗いして天日で乾かした。自邸のどの場所に飾っても存在感がありすぎる。やはり山小屋? 山小屋に鹿の角・・良くあるパターンではあるがどう考えてもそこしかない。オークションなどで買ったのではなく自然の中でGetしたところが痛く気に入っている。
スタジオの撮影台に置いてみて、あらためて自然の造形の迫力と品格を感じた。死してなお凛とした雄鹿の威厳を放つ。何でもかんでもアートと称して人間が作り出している見苦しい造形物など足下にも及ばない。
山小屋に飾る
白い天井とライトグレーの梁がこのディスプレーを待っていたかのようだ・・・
それにしても旨く取り付けられた。 こういう事は得意なんです。
骨とか角というのは毛皮や剥製と違い、その動物の生存時の名残を削ぎ落としたサバサバした清潔感がある。山小屋建設を共にしたヘルメットと並び、守り神のように見下ろしている。白木の神棚のようなものはこの小屋の1/10の模型で、この骨組みを作ったのが事の始まりだった。骨に始まり骨に終る・・いやはや良く出来た話だ。(笑)
この山小屋作りについては以下「手づくり山小屋 nobrin hutte 建設随時公開」にあります。
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