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コダック・ベビーブローニー
(1934〜1941) 127フィルム使用 4×6.5判 世界初のベークライト製カメラ 一辺が8cmほどの立方体。 それまでのメカニカルなカメラのイメージとはまるで違うデザイン 価格も1ドルと言うことで大ヒットしたそうだ。 デザインについてだが この頃、かの有名なレーモンド・ロウィーが アメリカ大陸横断鉄道に流線型の機関車を登場させ話題を呼んだ。 そのスタイルは様々な分野に影響を及ぼした。 このカメラのデザイナーは判らないが、そうした時代のものだ。 団塊の世代より少し上の人なら覚えていると思うが 「手を振る少女」 と言うアメリカの実話が、何故か日本の小学校の教科書に載っていた。 物語はこうだ・・・ 少女は、家の近くを決まった時間に通過する列車に、毎日家の前に出て手を振っていた。 一日も欠かすことがなかった。 大平原がどこまでも続く、抑揚のない風景の中で、列車の運転手は少女に出会うのをいつしか楽しみにするようになっていた。 ところが、ある日少女の姿がない・・・ 次の日も、次の日も・・・そのまた次の日も そしてなんと、運転手は駅でもない大平原に列車を停車させてしまった。 家に入ると、両親の脇で少女は高熱でうなされていた。 運転手は少女をかかえて、運転席に乗せ病院のある大きな街に運んだ。 ・・・・・・・・・・・・ と言う話なのだが・・・ 何でこんな話を持ち出したかと言うと 教科書に載っていた列車の挿絵が、まさにレーモンド・ロウィーの流線型の機関車だった。 物語については 「可愛い子は得だなー」 くらいしか思わなかったが・・・ 機関車の挿絵がとにかくカッコよかった。 レーモンド・ロウィーは日本にも縁があって、「たばこのピース」のマーク&デザイン、今で言う企業CI(カンパニー・アイデンティティー)をやった人。 日本で初めて外国人デザイナーにデザインを発注し、多額のデザイン料を払ったので有名な話だ。 横倒しにしてOPENにしたところだが、仕組みはおどろく程シンプルで、何だかピンホールカメラの次世代カメラと言った様相だ。 ジフィコダック・ベストポケット 1935~1942の同じコダック社のカメラ。 先のベビーブローニーと同じデザインの流れにあるのが良くわかる。 このカメラはその名の通り、ベストのポケットに入るサイズが売り物。 後ほど、畳んだ時の写真で示すが、現在のコンパクトデジカメとほとんど変わらないサイズとなっている。 この時代に既にこんなに小さなカメラを・・・ それが、撮影時はご覧の通りの勇姿だ。 プッシュボタン一発でバシッ!と飛び出す。 70才でも元気溌剌・・・もう負けそう! 直立用にアゴの下で肘付きをしているのがチャーミング。 これを買った我楽多屋は、カメラ専門でも何でもなくて全く唐突にこれが列んでいた。 手にしてボタンを押したら、ビックリ箱のように飛び出し落としそうになった。 店の主人に聞くと、5000円だという。 「5000円は衝動買いの範囲を越えるナァー」 「お客さん、これ、めずらしいカメラよ!」 「ン・・・それは何となく判るけど、写らないとつまらないよネ。ここ少し欠けてるしナー」 「ここはカメラ屋とちゃうでェーそんなん名誉の負傷や、写るか? とか聞いたらあかん」 「こんなカメラ誰が買うんかナー?」 「はっきり言うて、お客さんしかおらん・・・わかった、これでええワ!」 指は四本だった。(もう1本倒して欲しかったけど、まっイイか) 家に持ち帰り、裏蓋を開けて驚喜した。 当時のフィルムが入っている。左にスプロール(フィルムを巻く心棒)も・・・ 撮れる。現在のフィルムを細工すればOKだ! 以前にロールフィルムを造ったことがあるが、スプロールが無くて苦労した。 当時のフィルムさえあれば・・・と悔やんだものだ。 ベスト版タイプのカメラを畳んだところ。大小あるがいずれも厚みは3cm程度。大きい方は、この後に登場しますが、飛び出しのギャップがさらに大きく驚きます。 620コダック 620はフィルムのタイプを示します。(1936年) これだけのボリュウムがわずか3cmの弁当箱サイズに納まるのが不思議です。畳んで押し込む時は、ギリギリ、ギューギューそしてパチン! というような音がして締まりますが、大変不安な気持ちになります。 フィルムについては、最初のベビーブローニーは127タイプ、このカメラは620タイプで、いずれも製造されていない。ところが、奇特な方、いや会社が有って、現在の最新のフィルムを改造して、これらを復活製造販売しているのです。カラーもスライドも有る。値段も決して高くない。クラシックカメラの世界は、皆で何とか楽しくやるために支え合っている感じがします。修理なども良心的なところが多いです。 今回の3つのコダックの古カメラも、手に入れた時は大変傷んで、汚れて、見る影も無い状態でしたが、手塩にかけて写真のように生き返らせました。直せるところは直して、そしてまた次世代の誰かにバトンタッチして行くのです。 この「620コダック」は、京都の東寺の骨董市で買ってしまった。なんと、アメリカ人が店を出していて、カメラの他にも色々列んでいた。 こんなところで店を出すくらいだかたら、日本語はペラペラとは思ったが、念のため 「How much ?」と聞いたら、黙って指3本を出した。「30,000円? そりゃちょっと・・・」と思って台に戻そうと思ったら、「you! thousand,thousand・・・」 えっ、3,000円・・・買ってしまった。 裏蓋を開けたら、蛇腹が見事に折り畳まれていて、感動した。
by nobrin-7
| 2007-10-19 11:46
| 「カメラ」
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