絹ごし豆腐のようなラジオをGet
今度は福山骨董市でした。1月は年始参りのつもりで近場の骨董市には全て顔を出す。このBlogのカテゴリー
「我楽多市の小さな成果」にある<日時計>を買った店がまた出ていた。出品物の説明を聞くに、古道具をこよなく愛している様子が伺える店主だった。そこで、ちょっと質問をしてみた。
私:「ご自分がそのように気に入っているものを手放すのは残念ではないのか?」
店主:「そう言ったものについては同じ物か、それ以上の物が自宅にはある。」
私:「なるほど・・・ご自宅がどんな状況なのか拝見したい気がする。」
店主:「写真なら在ります。どうぞ・・・」
アンティークな家具、照明、器などと共に愛犬君も写っていた。悠々自適でかつ骨董市で店まで開いて楽しんでおられるのだ。
アメリカ製(PHILCO社)のラジオだが、購入時は左のスピーカーの桟が一本折れていた。ちょっと手こずったが何とか直した。
ちょっと見ると、真ん中のダイヤルがチューナーと思うがチューナーは下右のグレーの円盤だ。真ん中のはタイマーで就寝時に音楽を聴きながら眠る時などに使うらしい。店主の言った通りラジオは完璧に生きていて力強い音が出た。
裏紙だが、アメリカ製なので当然のことながら英語で書かれている。配線図はない。丸が五つあるのは真空管を表しており、いわゆる「5球スーパーラジオ」だ。真空管には色んな役目があり、増幅、整流などなど・・・その配置が書かれている。
ラジオ三兄弟
手持ちの三台を並べて見ました。どう見ても似てますよネ。同年代、同じ5球スーパー、ほぼ同じ大きさ、色合いまでも似ている。ジャパニーズイミテーションが横行していた時代ですから、恐らくアメリカ製のテイストを頂いて「SANYO」と「東芝」は造ったのだろうと思われる。(違っていたらゴメンナサイ) しかし、イミテーションではない。それぞれに個性は出していると思う。まっ、その時代の流行りと言うことで良いでしょう。
日本製の二点については、このBlogのカテゴリー
「ラジオの時間」で詳しく書いています。私としては、この三点が期せずして揃ったことにとても満足しています。それほど強い願望で揃えた訳でもなく、自然体で寄って来たと言う感じです。
骨董市に行くと言うのは出かける時は全くの白紙です。何に出くわすか判らない、それでも回数を重ねると皆それぞれに買い物にストーリーが見えて来る。そうなると今度はストーリーを意識し出す。それがコレクターへの第一歩だと思う。